英単語はお金と同じ?予備校講師が教える「語彙の資産運用術」
こんにちは。今、仕事に向かう電車に揺られています。
ふと車窓から駅に流れ込む人々を眺めていて、改めて確信したことがあります。
それは、「英単語学習は、資産運用と全く同じである」ということです。
大人のやり直し英語において、ただの「暗記」は苦行でしかありません。しかし、それを「運用」だと捉え直すと、景色がガラリと変わります。今日は、僕が授業でもお伝えしている「英単語の3つの真実」をお話しします。
1. 英単語は「通貨」:いくらあっても困らないが、ないと詰む
お金と同じで、英単語はいくら持っていて困ることはありません。表現の幅が広がるほど、人生の選択肢が増えるからです。
しかし、恐ろしいのは「ないと突然困る」という点です。
試験中や大事な交渉の場で、たった一つのキーワードが欠けているだけで、全体の意味が崩壊し、チャンスを逃してしまう。単語は、有事に備えて貯めておくべき「防衛資産」なのです。
2. 「タンス預金」はNG:働かせないと消えていく
お金をタンスに眠らせておくと、インフレで価値が目減りしますよね。英単語も同じです。
「覚えただけ」の単語は、使わなければ脳からどんどん消えていきます(忘却という名のインフレです)。
常に文章の中で出会い直し、実際に使って「働かせる」こと。メンテナンスという名の「運転資金」を投じることで、初めてその単語はあなたの真の資産になります。
3. 「語形成」でレバレッジをかける
ここが一番面白い「運用」の話です。単語を1つずつバラバラに覚えるのは、効率の悪い「労働所得」です。賢く増やすには、「語形成(接頭辞・語根)」という複利を使いましょう。
例えば、「port(運ぶ)」という一つの元手(語根)を見てください。
- import(中へ+運ぶ=輸入する)
- export(外へ+運ぶ=輸出する)
- transport(越えて+運ぶ=輸送する)
- report(戻して+運ぶ=報告する)
これだけではありません。皆さんがよく知る important(重要な)も、実はこの仲間です。
「(重大な影響を)自分の中に運び込んでくるもの」こそが、放っておけない「重要な」ものになる。
一つの「核」を知っているだけで、芋づる式に語彙が増えていく。これこそが、大人のための「英単語レバレッジ運用術」です。
結び:今日、あなたの口座に何を貯めますか?
バラバラの暗記に疲れたら、一度「この単語の元手(語根)は何だろう?」と探ってみてください。
皆さんも今日、自分の「英単語口座」に一つ、新しい資産を運び込んでみませんか?




