――現在形は定点カメラ、過去形は時間軸をずらす操作

英文法の中でも、とりわけ多くの学習者を混乱させるのが時制です。

現在形=今、過去形=昔、未来形=これから。

こう教わってきた人ほど、必ずどこかで行き詰まります。

これは理解力の問題ではありません。見ているものが違うのです。

【時制は視点の話】

時制とは、時間軸に対してカメラをどこに置くか、どう動かすかです。

【現在形=定点カメラ】

現在形は「今」を映すのではなく、時間軸上の一点に固定されたカメラです。

I live in Kobe.

Water boils at 100 degrees.

【過去形=時間軸をずらす】

過去形とは、現在という基準点からカメラの位置をずらす操作です。

I met him yesterday.

【仮定法過去・丁寧表現】

If I were you…

I wanted to ask you a question.

【現在完了・進行形】

現在完了:過去から今までを流し撮り

進行形:途中に割り込むカメラ

【まとめ】

文型=カメラの距離

時制=カメラの位置

次回予告

次回は、今回の「時制=カメラワーク」の発想をさらに一歩進めて、
次のテーマを扱います。

  1. ・will と be going to は、どこにカメラを置いているのか 
  2. ・when 節で時制がズレるのはなぜか 
  3. ・英語が「未来」をどう切り取っているのか 

時制が分かると、未来表現が一気に整理されます。