1. 「です・ます」と訳すから、英語が渋滞する
多くの人が「be動詞 = です・ます」と丸暗記して英語をスタートします。
でも、そのせいで「私はテニスをします」を “I am play tennis.” と書いてしまう「be動詞の渋滞」が起きていませんか?
実は、be動詞を日本語の語尾で理解しようとすることが、混乱の始まりなのです。
2. 英語界の絶対ルール「1文に1つのV」
英語というゲームには、絶対に破れないルールがあります。それは「1つの文には、必ず1つのメイン動詞(V)が必要」だということ。
I run. (私は走る)… OK!「走る」というメイン動詞がいる。
では、「私は幸せ(happy)」と言いたい時はどうでしょう? “happy” は形容詞。メイン動詞がいません。このままでは試合(文)が成立しないのです。
3. スーパーサブとしての be動詞
そこで登場するのが、我らがスーパーサブ「be動詞」です!
彼は自分自身に強いアクションの意味を持ちません。役割はただ一つ、「メインの動詞がいない時に、マウンドに立って文を成立させること」。
I am happy. (メイン動詞がいないから、助っ人の am がVの座を守っている)
4. 「形を変えた動詞」を支えるのもスーパーサブの仕事
前回の記事で、「1つの文に別のVを出したい時は、to V や V-ing に形を変えなければならない」という話をしました。
ここで面白い現象が起きます。
動詞が to や ing を付けて「変身」した瞬間、その動詞はメイン動詞(V)としての資格を失ってしまうのです。
「走っている最中(running)」を伝えたい!
でも、running はもうVじゃない。
Vがいなくなってしまった!どうしよう?
→ ここで再びスーパーサブ「be動詞」の出番です。
I am running. (running が躍動感を出し、am がVとして文の構造を支える)
これが「現在進行形」の正体です。公式として暗記するのではなく、「メイン動詞を捨ててまで躍動感を選んだから、be動詞に助けてもらった」というストーリーなのです。
5. まとめ:be動詞は「黒衣(くろご)」である
be動詞は、主語が動きを止めて「状態」を説明したり、別の形に「変身」したりした姿を、後ろからそっと支える黒衣のような存在です。
「です・ます」という訳にとらわれるのはもう卒業。
これからは「メイン動詞がいない穴を埋めてくれる、頼れるスーパーサブ」として見てあげてください。