腸内フローラは親子で似る?大人の親子3人を2回検査して数字で比べた

親子や兄弟は、顔や体つきが似ていますよね。では、腸内フローラ(腸の中の細菌のバランス)も似るのでしょうか。わが家の親子3人(母・長男・次男)が受けたボディグラノーラの腸内フローラ検査の結果を、数字で比べてみました。1年後に受けた2回目の結果も足しています。
3人は週に5日ほど同じ夕食を食べます。美味しい物を少量食べたい母と、偏食の長男、爆食の次男です。
📌 検査キットの選び方は
📋 この記事のデータ
- 検査:カルビー「ボディグラノーラ」の腸内フローラ検査(菌を「属」というグループ単位で調べる検査)
- 1回目:2024年 母・長男・次男の3人
- 2回目:2025年 母・長男の2人(次男は1回目だけ)
- 3人の年齢:母49才・長男21才・次男19才(記事を最初に書いた2025年4月の時点)
- 比べたもの:結果画面に出る「短鎖脂肪酸をつくる主要6菌」の割合
- 検査代:すべて自分のお金で払っています
※わが家3人の記録です。研究や診断ではありません。
📝 この記事の結論(先に知りたい人向け)
✅ 6つの菌の割合を比べると、親子は数字の上では似ていた
母×次男 0.946/母×長男 0.848(1に近いほど似ている)
✅ でも長男は、母より「日本人男性の平均」に似ていた
母と0.820/平均と0.970(2025年)
✅ 1年で大きく動いた菌もあった
母のビフィズス菌 0.47%→4.05%(約8.6倍)/長男のブラウティア 14.19%→4.45%
💡 結論:
この比べ方では、親子だから似たのかは分かりませんでした。研究では、腸内細菌のバランスは遺伝よりも、一緒に暮らす環境(食事など)の影響のほうが大きいと報告されています。
1回目(2024年):3人の「主要6菌」の割合
| 菌名 | 母 | 長男 | 次男 |
|---|---|---|---|
| バクテロイデス | 22.67% | 49.22% | 18.91% |
| フィーカリバクテリウム | 10.59% | 0.00% | 11.26% |
| ブラウティア | 5.95% | 14.19% | 2.06% |
| プレボテラ | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
| ビフィドバクテリウム | 0.47% | 1.28% | 2.22% |
| ルミノコッカス | 7.37% | 0.00% | 2.74% |
「似ている度合い」を数字にしてみた
6つの菌の割合が、どれくらい同じ形で並んでいるかを「相関係数(そうかんけいすう)」という数字にしました。1に近いほど似ていて、0だと関係がない、という目安です。
| 比べた2人 | 1回目(2024年) | 2回目(2025年) |
|---|---|---|
| 母×次男 | 0.946 | ― |
| 母×長男 | 0.848 | 0.820 |
| 長男×次男 | 0.778 | ― |
1回目だけを見ると、母と次男はとても似ています。「やっぱり親子だから」と言いたくなる数字です。
🔍 ところが、長男は「平均の男性」のほうに似ていた
長男の結果画面には、成人の日本人男性の平均も出ています。長男と、この平均を同じやり方で比べてみました。
| 比べたもの(2025年) | 数字 |
|---|---|
| 長男×母 | 0.820 |
| 長男×日本人男性の平均 | 0.970 |
長男は、母よりも平均の男性のほうにずっと似ていました。この比べ方で数字が高く出ても、「家族だから似た」とは言えない、ということです。
理由は、6つのうちバクテロイデスがとびぬけて多いことです。バクテロイデスは日本人の多くが持っている菌で、平均でも6つの中でいちばん多くなっています(男性の平均24.30%)。1つの菌がとびぬけていると、その菌だけで数字が決まりやすく、だれと比べても高めに出てしまいます。
1年後(2025年)にもう一度受けたら
母と長男は、1年後にもう一度同じ検査を受けました(次男は1回目だけです)。
| 菌名 | 母 2024→2025 | 長男 2024→2025 | 日本人男性の平均 |
|---|---|---|---|
| バクテロイデス | 22.67→19.10 | 49.22→49.28 | 24.30 |
| フィーカリバクテリウム | 10.59→11.77 | 0.00→0.00 | 5.96 |
| ブラウティア | 5.95→6.86 | 14.19→4.45 | 6.32 |
| プレボテラ | 0.00→0.01 | 0.00→0.00 | 7.51 |
| ビフィドバクテリウム | 0.47→4.05 | 1.28→2.54 | 3.78 |
| ルミノコッカス | 7.37→5.39 | 0.00→0.00 | 2.21 |
1年で大きく動いた菌、ほとんど動かなかった菌
母のビフィズス菌(ビフィドバクテリウム)は0.47%から4.05%へ、約8.6倍になりました。母が毎朝続けたことは「エクオール産生菌が2.6倍に!50代の朝活ルーティンの記録」にまとめています。
長男は、ブラウティアが14.19%から4.45%に減り、ビフィズス菌は1.28%から2.54%に増えました。バクテロイデスは49%台のまま、ほとんど同じです。長男の腸で平均の4倍あった「口の中に住む菌(ストレプトコッカス属)」の1年の変化は、「口腔常在菌が平均の4倍 → 1年で83%減らした記録」にまとめています。
📌 ボディグラノーラの長期レビュー
6つの菌を1つずつ見ると
1. バクテロイデス:3人ともいちばん多い
- 1回目は、3人とも6つの中でいちばん多いのがバクテロイデスでした(母22.67%・長男49.22%・次男18.91%)。
- ただ、日本人の平均でもいちばん多い菌です。3人そろって多くても、家族だから、とは言えません。
2. ビフィズス菌(ビフィドバクテリウム):若いほど多かった
- 1回目は、母0.47%・長男1.28%・次男2.22%で、若い順に多くなっていました。
- ビフィズス菌は年齢とともに減りやすいことが、0〜104歳の日本人367人を調べた研究で報告されています(小田巻ほか、BMC Microbiology 2016年)。
- でも母は、1年後に4.05%まで増えました。年齢だけで決まるわけではなさそうです。
3. フィーカリバクテリウムとルミノコッカス:同じ夕食でも長男だけゼロ
- フィーカリバクテリウム(酪酸をつくる菌)は、母10.59%と次男11.26%でほぼ同じでした。長男は0%で、1年後も0%です。
- ルミノコッカス(酢酸をつくる菌)も、長男は2回とも0%でした。
- 3人は週に5日同じ夕食を食べています。それ以外の食事や好き嫌い(長男は偏食です)の違いが出ているのかもしれません。
4. プレボテラ:3人ともゼロ
- ボディグラノーラの検査では、3人ともプレボテラは0%でした(母は1年後に0.01%)。
- 日本人男性の平均は7.51%です。
同じ「プレボテラ」でも、検査会社が変わると答えが違った
母は2026年5月に、別の会社の検査(chatFLORA G)も受けました。すると、プレボテラの仲間(Prevotella marseillensis)が14.58%。比べる平均(0.30%)の約49倍と出ました。
ボディグラノーラでは0.01%だったので、正反対の答えです。この間に本当に増えたのか、測り方の違いなのかは、この結果だけでは分かりません。
検査会社によって結果が違うことは、アメリカの国立標準技術研究所(NIST)も報告しています。同じ人の便を7つの会社に送ったところ、結果が会社ごとに大きく違ったそうです(NIST、2026年)。
検査会社がちがうと、見ている菌もちがいます。明治とカルビーで比べた表はこちら。
▶ 明治とカルビーの腸内フローラ検査を比較|料金と見ている菌の違い
家族で比べるときや、前の結果と比べるときは、同じ会社の検査どうしで比べるのがおすすめです。
よくある質問
Q. 腸内フローラは遺伝する?
研究では、遺伝の影響は小さいと報告されています。1,046人を調べた研究では、腸内細菌のバランスに遺伝が果たす役割は小さく、血のつながりのない人どうしでも、同じ家で暮らしていると似ていたそうです(Rothschildほか、Nature 2018年)。
Q. 腸内フローラで親子かどうか分かる?
分かりません。わが家の比べ方では、長男は母よりも平均の男性のほうに似ていました。親子かどうかを調べるのはDNA鑑定です。
Q. 家族で受けると何が分かる?
同じ食卓でも、菌のバランスは人によってかなり違うことが分かりました。わが家では、フィーカリバクテリウムが母と次男は10%以上なのに、長男は0%でした。家族それぞれに合う食べ物を考えるきっかけになります。
Q. 1回の検査で判断していい?
1回だけで決めないほうが安心です。わが家では、長男のブラウティアが1年で14.19%から4.45%に変わりました。また、検査会社が変わると答えが変わることがあります。比べるなら、同じ会社の検査で受け続けるのがおすすめです。
まとめ:わが家の3人で分かったこと
- 6つの菌の数字で比べると親子は似ていたが、長男は母より「日本人男性の平均」のほうに似ていた
- 1年で大きく動いた菌もあった(母のビフィズス菌は約8.6倍)
- 同じ菌でも、検査会社が変わると答えが変わることがあった
親子で似ているかを調べたつもりが、分かったのは「腸の中は人それぞれ」ということでした。わが家はこのあともボディグラノーラを続けて、家族それぞれの変化を記録しています。

親子でも、腸の中は人それぞれや。比べるなら同じ検査でな。
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✍️ この記事を書いた人
soraneko3biki(そらねこ3びき)|腸活3年目。49歳から腸活の記事を書いています。
- 腸内フローラ検査を親子で3年(カルビー Body Granola は2年以上続けていて、chatFLORA Gも受けました)
- 遺伝子検査 chatGENE Pro も親子で受けました
- 検査キットはすべて自分のお金で購入しています(メーカーからの商品提供は受けていません)
- 医師や専門家ではありません。自分の結果と、公式・公的機関の情報をもとに書いています
※医学的アドバイスではありません
本記事は執筆者の個人的な体験・調査に基づく情報です。検査結果の判断や健康状態に不安がある場合は、必ず医師等の専門家にご相談ください。記事内で紹介している商品は、執筆者が実際に使用した感想を含みますが、効果には個人差があります。
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