「また痩せなかった」「ダイエットのやり方、間違えてるのかも」——そう思って“遺伝子検査”にたどり着いたのに、検索したら「意味ない」と出てきて、手が止まっている。

この記事は、そういう方に向けて書いています。

「遺伝子検査ってさぁ、占いみたいなもんじゃない?」これ、私もそう思っていました。

それでも受けたのは、腸活の答え合わせをするためです。

腸内フローラ検査は、いまの生活習慣がそのまま数字に出る検査です食べるものを変えれば、菌も変化します
いっぽう遺伝子検査は、生まれつきの体質を調べるもの。こちらは一生変わりません

3年間、自分の腸を調べ続けて、たどり着いたのは、

食事を変えても、すぐ変わる菌と、いくらやっても変わらない菌があるということ。

変わらないのは、生まれつきの部分があるからではないか——。それを確かめるために、自腹で500項目の遺伝子検査を受けました。

そして結果が届いた日。私が最初に思ったことを、正直に書きます。

「なるほど。そうなんよね〜」と思う結果と、

「うん?そんなこと、ないけどな〜」の結果が混在している。

この時点では、「意味ない」と言う人の気持ちが本当によく分かりました。いまの自分との答え合わせとして読むなら、相違点があるからです。

でも実は、「意味がある」のは、このズレなんです。一緒に受けた、腸内フローラ検査の結果と並べると見える、はっきりとしたズレ。「いまの自分」と「本来の自分」がズレていて、ここに意味があります。

この記事では、ダイエットを例に、遺伝子検査でわかるのは「生まれつき」の部分だけだということ、そのうえで意味があるのか・ないのかを、私の実際の結果から判断していきます。

先に、この記事の結論を書いておきます。

遺伝子検査は「これ1つで痩せよう・健康になろう」とすると、たしかに意味がない。
でも「今の自分の数字」と重ねると、大切な「本来の自分」に気づける。

タップできる目次

この記事の歩き方(3つの入口)

同じ「意味ない?」でも、立っている場所によって知りたいことは違うと思います。あてはまるところから読んでください。

※この記事は医学的なアドバイスではありません。詳しくは記事末の注意書きをお読みください。

そら

「今の自分」と「生まれつきの自分」が違っていることがポイントやな

なぜ「遺伝子検査は意味ない」と言われるのか|5つの理由

最初に、「意味ない」という声を正面から受け止めておきます。私自身が受ける前に感じていた不安でもあるので、包み隠さず書きます。

① 結果は「確定診断」ではない

遺伝子検査で分かるのは「なりやすい傾向」であって、「この病気になります/なりません」ではありません。ここを取り違えると、必ず期待はずれになります。

② 生活習慣の影響のほうが大きい

体重や体調の多くは、生まれつきの要素より生まれたあと何を食べ、どう暮らしてきたか」で決まる部分が大きいと言われています。遺伝子だけ見ても足りない、というのはその通りです。

③ 結果を見ても、何をすればいいか分からない

まさに私が最初に感じたことです。項目数が多いほど、かえって「で、どれが大事なの?」と迷子になります。

④ 一生変わらない=1回きり=その後の変化が追えない

これが腸内フローラ検査との決定的な違いです。腸内環境は食事や生活で変わるので、受け直せば「良くなった/悪くなった」が分かります。腸内フローラ検査のほうの「意味ない?」はこちらの記事に、わが家の3年分の変化を全部載せています。

でも遺伝子は一生変わりません。だから「続けて変化を追う」という楽しみ方ができない。1回受けて終わり——ここに物足りなさを感じるかもしれません。

⑤ 会社によって項目も根拠もバラバラ

数千円のものから数万円のものまであり、調べる項目数精度考え方も会社ごとに違います。中には根拠の薄いサービスもある、という指摘は事実として受け止めるべきだと思います。

お医者さんの7割が「効果がない」と答えた調査もあります

過去の悪いデータも出しておきます。医師向けサイト「MedPeer」が医師4,018人に行った調査では、消費者向け遺伝子検査が健康の維持・増進に「効果がない」と答えた医師が72.2%、「効果がある」は27.8%でした(糖尿病ネットワーク 2016年10月21日)。

ただし同じ調査で、63.8%の医師が「そういう検査があること自体を知らなかった」とも答えています。また2016年の調査なので、今から約10年前のものだという点も付け加えておきます。

正直、①〜⑤はどれも一理あると思います。この使い方をするなら、たしかに意味は薄い。でも逆に言えば、ここを避ければ、検査はちゃんと道具になります。

「ダイエット目的の遺伝子検査は意味ない」は本当?

「遺伝子検査 意味ない」と検索する人がいちばん知りたいのは、たぶんここだと思います。私も同じでした。

結論から書きます。

「これを受ければ痩せられる」ものではありません。そこを期待すると、100%がっかりします。
でも「なぜ今までのやり方が自分に効かなかったのか」を考える材料にはなりました。

ネットで「ダイエットの遺伝子検査って意味あるの?」と聞くと、けっこうな確率で「意味ない」「お金の無駄」という強い言葉が返ってきます。私も受ける前に見て、正直ひるみました。

でも、「痩せる魔法」として期待すれば意味がないのは本当ですが、「自分を知る材料」として使えます。同じ道具でも、何を期待するかで評価は真逆になります。

ダイエット関連の結果|太りやすさの「トリガー」

私の場合、遺伝子の判定は「太りにくい体質」でした。エネルギーを消費しやすい傾向にあるようです。

ただし注意点が👇太りやすさの「トリガー」4点です。

  • 脂質が多い食事・加工食品
  • ストレスが続くと、お腹周りに脂肪がつきやすい
  • 早食い
  • 睡眠不足

体重の落ちやすさは標準レベルでしたが、お酒にも強く、長生きしやすい傾向。正直、この時点では「じゃあ何も心配いらないのね」と思いました。

——ところが、です。

「検査どおりにやったのに変わらない」——私も同じでした

ここが、この記事でいちばん書きたかったところです。

ダイエットの相談を読んでいると、同じ形の悩みが何度も出てきます。「脂質で太りやすい」と出たから脂質を控えてお米をしっかり食べるようにした。運動も増やした。なのに1か月半たっても体重が減らない、むしろ増えた——というような話です。

この人は、何も間違っていません。検査の言うとおりに、まじめにやっています。それでも変わらない。だから「意味なかった」と思う。当然だと思います。

私も似たことを感じていました。そして、その理由が分かったのは2つの検査

  1. 遺伝子検査
  2. 腸内フローラ検査

を見比べたときでした。

遺伝子では「太りにくい」のに、痩せ菌は3種のうち1つだけでした

遺伝子検査と腸内フローラ検査の違いを比べた図解

生まれつきは「太りにくい」はずなのに、今の腸の中に痩せ菌は3種のうち1つしかいませんでした。ボディグラノーラ(カルビーの検査)では、やせ菌は「いない」判定。chatFLORA Gの種レベル解析でも、代表的な痩せ菌3種(クリステンセネラ菌・ブラウティア菌・アッカーマンシア菌)のうち、持っていたのはブラウティア菌だけでした(実際の結果画像はこちら)。腸年齢にいたっては、実年齢より上の56.9歳です。

ボディグラノーラの腸内フローラ検査の結果画面。気になる注目菌のやせ菌が「いない」と表示されている
ボディグラノーラ(カルビー)の結果。やせ菌は「いない」判定でした

この2枚を並べたとき、やっと腑に落ちました。

遺伝子は「生まれつきの設計図」。腸内フローラは「今の現場」。
設計図が良くても、現場がそのとおりに動いているとは限らない。

遺伝子検査腸内フローラ検査
何が分かる生まれつきの設計図今この瞬間の現場
変わる?一生変わらない食事・生活で変わる
受ける回数1回でいい続けると意味が出る
分かること自分の「傾向」自分の「現在地」

「検査どおりにやったのに変わらない」の正体は、たぶんここです。設計図だけを見て動いていると、現場で何が起きているかが分からない。私の場合、設計図は「太りにくい」と言っているのに、現場の痩せ菌は3種のうち1つだけだった。それなら、いくら設計図どおりに食べても思ったようにはいきません。

そして、これが分かってよかったのは——「私の努力が足りないせいだ」と自分を責めなくてよくなったことでした。足りなかったのは根性ではなく、情報のほうだったんです。

さっそくチャットジーンプロのAIコンシェルジュに、食べるべき食材と、控えるべき食材を聞きました。詳しくはこちら

てん

設計図がどんなに良くても、現場が動いてなきゃ意味ないニャ♪

👉 実際に受けた500項目の中身、申し込みから結果までの流れはチャットジーン プロを親子でやってみた記事に全部書いています。

結果が悪くて落ち込んでしまった人へ

これも書いておきたいことです。

「太りやすい遺伝子を全部持っていた」「もう頑張っても無駄なのかな」——検査を受けたあとに、そうやってやる気をなくしてしまう人がいます。せっかく前向きな気持ちでダイエットを始めたのに、検査がその気持ちを折ってしまう。これは検査の、いちばん良くない使われ方だと思います。

だから、断言します。

遺伝子の結果は「判決」ではありません。「傾向」です。
そして傾向は、日々の生活で動かせます。

私も、いい結果ばかりではありませんでした。骨折のリスクは高め。塩分は控えたほうがいいタイプ。そして何より、腸年齢は実年齢より上の56.9歳です。これを見たときは、正直しょんぼりしました。

でも、気づきました。この結果の多くは、「これから変えられること」だった、と。

  • 変えられないもの=生まれつきの体質。落ち込んでも仕方がないので、「知っておく」だけでいい
  • 変えられるもの=今の腸内環境、食べるもの、生活。ここに力を使う

むしろ「太りやすい傾向がある」と分かったなら、それは「あなたの体は、人より丁寧に扱ってあげる必要がある」という説明書を手に入れたということです。同じ食べ方をして同じ結果にならないのは、あなたの意志が弱いからではなかった。そう思えるだけでも、私は受けた価値があったと思っています。

結果を見て、「大好きなお好み焼きを、豚玉からイカ玉に変更しなければ」なんて思い詰めましたが、今は、「わたしが大好きな食べ物には全て脂質が多かった」ことに気がついたことで、ダイエットのスタート地点に立てたと捉えています。

くう

判決じゃなくて、取扱説明書ニャ〜♪

受けてみて分かった「意味がある使い方」3つ

① 一生モノの情報として持っておく

一生変わらないというのは、裏を返せば「1回受ければ、その情報は一生使える」ということです。1回きりなのが弱点でもあり、強みでもある。わが家は親子で受けたので、家族の健康を考えるときの共通の材料になりました。

② 苦手が分かると、努力の方向を変えられる

私の場合、いくつかの栄養素が不足しがちな傾向と出ました。それから、塩味を感じにくい傾向も。これは地味に効きました。「濃い味が好き」だと思っていたけれど、そもそも薄く感じていただけかもしれない、と気づけたからです。

知れてよかったことは、運動は“やった分だけ効きやすい”傾向があること。
「エネルギーを消費しやすい」「運動で中性脂肪が減りやすい」など、運動の効きが良い側の遺伝傾向が示されていて、有酸素運動ダイエットが適しているとありました。無理な頑張りは必要ありませんでした。

③ 「大丈夫だった」を確認できる

見落とされがちですが、これも立派な価値だと思っています。ずっと気にしていたことが「そこまで心配な傾向ではない」と分かるだけで、気持ちは軽くなります。不安なまま何年も過ごすより、ずっといい。

こういう人には「遺伝子検査は意味ない」かも

正直に書きます。次のような方には、おすすめしません。

  • 受けるだけで痩せる・健康になれると思っている人(受けただけでは何も変わりません)
  • 結果を見て、何も行動しない人(「ふーん」で終わるなら、お金がもったいないです)
  • 病気を「診断」してほしい人(それは検査キットの役目ではありません。気になる症状があるなら医療機関へ)
  • 結果に強く不安を感じやすい人(あとで詳しく書きますが、遺伝の情報は「知る前」には戻れません)

こういう人には「意味ある」と思います

  • いろいろ試したのに結果が出なくて、理由を知りたい人(私がまさにここでした。原因の切り分けができます)
  • 自分の“取扱説明書”がほしい人(苦手が分かると、無理な頑張り方をしなくて済みます)
  • 家族に多い体質が気になる人(傾向を知って、生活で気をつけるきっかけにできます)
  • すでに腸内フローラ検査を受けた人(この記事のとおり、2枚そろうと一気に読み解けます)

👉 腸のほうを先に受けてみたい方は自宅でできる腸内フローラ検査キットの比較記事をどうぞ。

受ける前に、知っておいてほしいこと

注意点があります。私が受けたあとに「先に知っておきたかったな」と思ったことです。

  • 遺伝の情報は「知る前」には戻れません。知りたくなかった、と思う可能性がゼロではないことは、受ける前に考えておいたほうがいいと思います。
  • 自分だけの情報ではありません。遺伝の情報は親やきょうだい、子どもとも重なります。
  • 医療の確定診断ではありません。結果が気になったら、自己判断せずに医療機関で相談してください。

遺伝子検査「意味ない?」によくある質問

Q. 結果のとおりにやれば痩せますか?

A. 「これをやれば痩せる」という指示書ではありません。太りやすい方向の傾向が分かるだけで、実際に体が動くかどうかは今の腸内環境や生活しだいです。私の場合、遺伝子と腸内のズレが分かって、はじめてやることが決まりました。

Q. 結果が悪かったら、どうすればいいですか?

A. 落ち込む必要があるのは「変えられないこと」だけです。生まれつきの体質は知っておくだけでよくて、力を使うのは今の生活のほう。詳しくはこの章に書きました。

Q. 遺伝子検査は当たらない?信憑性はどれくらい?

A. 「当たる/当たらない」という見方だと、たぶんずっとモヤモヤします。占いのように結果を当てるものではなく、多くの人のデータと比べて自分がどの傾向にあるかを示すものだからです。私の実感としては「当たっている項目」も「え、そうかな?という項目」も両方ありました。

Q. 結果が届くまで、どれくらいかかりますか?

A. 私の場合は、キットを返送してから22日で結果が見られるようになりました。※時期や会社によって変わります。

Q. 何回も受け直す必要はありますか?

A. ありません。遺伝子は一生変わらないので、基本は1回で終わりです。逆に、変化を追いたいなら腸内フローラ検査のほうが向いています。

Q. 健康保険は使えますか?

A. 市販の検査キットは自費です。

Q. 遺伝子検査と腸内フローラ検査、どちらを先に受けるべき?

A. 「今の自分をどうにかしたい」なら腸内フローラ検査から、「自分の傾向をまず知りたい」なら遺伝子検査から、が私のおすすめです。両方受けると、この記事に書いたようなズレが見えて面白いです。

Q. どの検査を選べばいいですか?

A. 私が実際に受けたのは500項目のキットです。中身・料金・正直な感想はチャットジーン プロをやってみた記事にまとめました。

まとめ:意味は「何と重ねるか」で決まる

「遺伝子検査は意味ない」という声は、多くの場合使い方の話だと思います。

  • ❌ 遺伝子だけを見る・結果を眺めるだけ・痩せる魔法を期待する → 意味は薄い
  • ⭕ 今の自分の数字と重ねる・行動を1つ変える・家族で使う → ちゃんと意味がある

私は「太りにくい体質」という設計図と、「痩せ菌は3種のうち1つだけ・腸年齢56.9歳」という現場の、そのズレを知れたことがいちばんの収穫でした。生まれつきのせいにできないと分かったから、やることが決まった。それだけのことですが、それが大きかったんです。

そして何より、「痩せないのは私の頑張りが足りないからだ」と自分を責めるのを、やめられました。足りなかったのは根性ではなく、情報のほうだった。それが分かっただけでも、私には受けた意味がありました。

設計図を見るだけでは、何も変わりません。でも、今いる場所と重ねたとき、はじめて地図になります。

「自分を知る」って楽しいです。自分を大切にして、なりたい自分を目指します。

そら

もう見当違いの頑張りはせんでええで〜自分を知れたんやからな

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※本記事は個人の体験に基づくもので、医学的アドバイスではありません。遺伝子検査は病気の確定診断をするものではなく、体質や疾患の「傾向」を示すものです。健康上の不安がある場合は、医師などの専門家にご相談ください。